健やかであることが、いちばんの誕生日の贈り物

19歳でアメリカに来た頃と、
私の心はそれほど変わっていない。
 
今も変わらず好奇心があり、
自分のペースで生きている。
 
変わったのは、静けさ。
心の奥にある、深い落ち着き。
 
時間とともに、気持ちがやわらかくなり、
一日一日をゆっくり味わい、
自分自身も周りの人も、ありのまま受け入れられるようになった。
 
言い換えれば、
だいたいは自由な心で生きている。
 
71歳の誕生日、
何か特別なことをしたい気持ちはなかった。
 
ただ、少しシンプルなことを、
気ままに楽しみたかった。
 
前もって予定を立てなかった。
それは自分にとってはあまりないことだったけれど、
心地よかった。
 
前の夜、
ふと感じたのは、
 
「桜が見たい」
 
もちろん、ここは日本ではない。
それでもエリックに言ってみた。
 
彼は少し驚いたように、
「桜?どこで?ここは日本じゃないよ」と言った。
 
心の中で、少し微笑んだ。
説明する必要はなかったので、
 
「朝になったらわかるよ」
それだけ伝えた。
 
そして朝が来た。
 
いつものように早く目が覚め、
一つ歳を重ねたことを、静かに嬉しく思った。
 
感覚に導かれるままに桜を探し、
確実さではなく、可能性で場所を選んだ。
 
サウスコースト・ボタニックガーデンには、
わずかに残った桜があった。
 
やわらかく、儚く、
ほとんど散りかけていた。
それでも、それで十分だった。
 
 
 
ゆっくりと歩きながら、
ハーブや花の香りに包まれ、
木々や空気のやさしい生命に囲まれて過ごした。
 
 
その夜、
友人と彼女のお母さまからの誘いを受けた。
お気に入りのレストランでの、ささやかな時間。
笑いがあり、
バースデーキャンドルともちアイスケーキが用意されていて、
一瞬、子どもに戻ったようだった。
 
 
 
翌朝、
サンタバーバラのドッグビーチへ向かった。
愛犬ナル、カイ、ラニ、マカニ、
そしてお友達の犬、モカと一緒に。
海辺を歩きながら、
波の呼吸を聴く。
 
空には大きく広がる雲。
ペリカンや鳥たちが、自由に飛んでいる。
海水が足に触れる。
冷たくて、生きている感触。
エリックがカイと一緒に海を泳いでいるのを眺めた。
 
 
 
そのとき思った。
これが、私の大好きな生き方のひとつ。
 
帰り道、オーハイに立ち寄った。
お気に入りの文房具店「Noted」で、
小さな宝物を見つける。
和紙のテープ、
刺し子の道具を入れられる旅用の小さな道具箱。
 
 
 
Farmer and Cookでは、
マクロビオティックのクッキーと
ローズエリクサーを選んだ。
静かな甘さを持ち帰る。
 
 
週末のあいだ、
さまざまな形で愛が届いた。
花、カード、小さな贈り物。
遠くからの声、
近くからのメッセージ。
 
 
 
 
包まれている感覚。
ありがたさが満ちる。
 
シンプルで、
それで十分だった。
 
今年、私にとって、
本当に大切な時間。
いちばん必要だった誕生日。

 
4週間前、
私の身体は別の物語の中にあった。
 
なかなか治らない風邪。
 
エリックはすぐに回復したけれど、
私はそうではなかった。
 
よくなったと思っては、
またぶり返してしまった。
ワークショップの後、散歩の後、気功のクラスの後。
 
そのたびに、
身体は「まだだよ」と教えてくる。
 
症状は重くはなかった。
少し喉の痛みと鼻水、
毎日続くわずかな熱と、静かなだるさ。
 
その弱さの中で、
別の声が浮かぶ。
 
「またなのだろうか」
 
過去の二つの癌は、
こんなふうに始まった。
 
静かに、気づかれにくく。
 
だから、耳を傾ける。
 
恐れではなく、
気づきとして。
 
この思いは、
同じ道を歩いた人にしかわからないもの。
 
押しのけることはしない。
ただ認める。
 
そして選ぶ。
 
忍耐と、信頼を。
 
できることをし、
自分を丁寧にケアする。
 
日本でよく聞いた言葉がある。
「風邪は万病のもと」
 
だからこそ、養う。
 
陰と陽のバランスを感じながら、
より深く体の声を聴く。
 
エリックの風邪は陽性。
夜に強く出る咳のエネルギー。
 
すりおろしリンゴとそのジュース、
そして蓮根茶で整っていった。
 
私のものは陰性。
朝の頭痛、喉の違和感、寒気、食欲の低下。
 
同じ方法では癒せなかった。
 
ねぎ味噌湯、
強めの梅しょう葛、
小豆と味噌、
鉄火ふりかけ。
 
少しずつ、
本当に少しずつ、
身体は戻ってきた。

今日、
4週間ぶりにアクアヨガへ行った。
 
水の中で、
体を動かす。
 
やさしく、そして全身で。
 
明日はきっと筋肉痛。
でもそれは、喜びの痛み。
 
生きている痛み。
 
学んできたこと、
実践できること、
そしてまた元気に戻れることに、感謝。
 
健やかであること。
この静かで確かな感覚こそが、
 
何よりの贈り物。
 
どんなものよりも、はるかに価値がある。
 
そして、そこにある愛。
 
隣を歩いてくれる夫。
パートナーであり、親友。
 
思い出してくれる人たち。
気にかけてくれる人たち。

お誕生日おめでとう、さなえ。
 
自分を讃える。
忍耐と、信頼、
そしてまた癒えていく力を。
 
愛を込めて
Sanae❤️
 
 
 

手放すケア ー 執着しないということ – その1 副作用

私のマクロビオティックカウンセリングの仕事は、卵巣がんになって、食だけではないマクロビオティックを実践し自分自身を癒したことから始まった。
 
クシ・インスティテュートでレベル1〜3を修了後、インテンシブなカウンセリングプログラムを学んだ。
Erewhon Natural Foodsで働き、毎週水曜日の料理デモンストレーションや毎月のお料理クラスの開催、スタッフのための昼食作り(マクロビオティックの食事がどのように体や心を支えるのかを体験してもらうため)、そして日々お客様の健康相談応対。
振り返ると、どうやってこなしていたのか不思議に思うけど、いつも自分なりに精一杯取り組んでた自分を思い出せて嬉しい。
 

 
これまで、多くの方にアドバイス、カウンセリングをしたり、学んできたことを分かち合ってこれたのは感謝の気持ちでいっぱい。

クライアントだけでなく、友人や近所の方、生徒さんからも健康について相談を今も受けることがよくあって学んでる。
これまでどれくらいの方にお伝えしてきたのかは分かりませんし、その中でどれだけの方が実践されたのかも分かりませんが少しでもお役に立てているといいなと願ってます。
 

 
最近も身近な人たちからいくつか相談を受けました。
その方たちに具体的なアドバイスを書いている中で、同じことを何度も個別にお伝えするよりも、このブログに記しておくことで、必要な方に届けばいいのではないかと思いこのブログを書くことを決心。
 
ここでいう「手放すケア」とは、相手に良いと思うことをお伝えしながらも、その後どう受け取るかは相手に委ねる、という在り方。私はその事に執着しないで明け渡すという気持ちが含まれてるんです。
 
これは、**「執着しないケア」**として、受け取る準備ができている方へ向けて届くように書いてます。
 

抗がん剤後のむくみと便秘について

これらは、抗がん剤や薬の影響としてよく見られる症状です。
足のむくみは、腎臓に負担がかかっているサインであることがあります。
便秘は、消化器系の働きが弱っている状態です。

おすすめ

これらのお茶は、腎臓をサポートし、便通を整える助けになります。
 
飲み方:
  • 朝食前に1杯
  • 午後、食間に1杯
便秘がひどい場合は、ハブ茶(決明子)も役立つことがあります。
 
むくみには:
  • 足湯
  • 塩を入れた入浴
  • やさしいマッサージ

抗がん剤後の体力低下について

体を立て直し、エネルギーを補うために

きんぴらスープ(根菜のスープ)

(週2〜3回)
 
材料と作り方:
  1. ごぼう、人参、れんこんを同量用意し、すべて細かいみじん切りにします。
  2. 鍋の底にごま油を薄くひき、中火〜やや強火で熱します。油が温まったら、ごぼうを入れ、ひとつまみの自然塩を加えて2〜3分炒めます。
  3. その上にれんこん、人参を重ねて入れます。全体がかぶるくらいの浄水を加えます。
  4. 沸騰したら火を弱め、ふたをして30〜40分ほど、野菜がやわらかくなるまでじっくり煮ます。
  5. 白味噌(甘め)と三年味噌(または濃い味噌)を半々に混ぜ、少量の煮汁で溶きます。
  6. 味を見ながら、少しずつ味噌を加えて整えます(塩辛くなりすぎないように注意してください)。

鯉こく(鯉の丸ごとスープ)

材料と下準備:
 
・新鮮な鯉 1尾(できれば魚屋で胆のうと甲状腺を取り除いてもらう。他の部分(頭、骨、ヒレ、ウロコなど)はそのまま使用)

※卵(卵巣)がある場合は取り除く

作り方:
  1. 鯉を頭・骨・ヒレ・ウロコごと、5〜7cm程度のぶつ切りにします(目は取り除いても構いません)。
  2. ごぼうを細いささがき、または細切りにし、鯉と同量程度用意します。鍋で軽く炒めます(油を使っても、水炒めでも可)。
  3. 出がらしの番茶の茎(約1カップ)を布やガーゼに包み、大きめのティーバッグのようにして、ごぼうの上にのせます。その上に鯉を重ねます。
  4. 材料がかぶるくらいの水分を加えます(番茶1/3+水2/3が目安)。
  5. 強火で沸騰させた後、弱火にしてふたをし、
     ・通常の鍋の場合:2時間以上
     ・圧力鍋の場合:1〜1時間半以上
     じっくり煮込みます。
  6. ほぼ火が通ったらふたを開け、味噌を水で溶いて加え、味を整えます。必要に応じて水を足します。
  7. 仕上げに、おろし生姜のしぼり汁(大さじ1)を加え、さらに弱火で5分ほど煮ます。

 
食べ方:
 
・煮汁ごといただきます
・小口切りのねぎを添えてもよいです

 
目安:
 
・1日小さめのお椀1杯を、3日間続けていただきます
・残りは冷蔵または冷凍保存し、食べる前に10〜15分温め直します
 

 
代用について:
 
・鯉やごぼうが手に入らない場合:
 → 白身魚(トラウトなど)や人参で代用可能
 ※ただし効果はやや穏やかになります
 

 
ポイント:
・番茶の茎は一度使ったものの方が苦味が出にくくおすすめです
 

薬と副作用について

これは別の方から、いくつかの薬の副作用について質問を受けました。
血圧、コレステロール、甲状腺のお薬など、それぞれに副作用の可能性があります。
一般的ではないと言われる症状でも、個人によって現れることがあります。
 
大切なのは:
  • 自分の体の感覚に気づくこと
  • 疑問を持つこと
  • 自分で知ろうとすること

少し広い視点から

これまで多くの方を見てきて感じるのは、体の不調の背景には

  • 忙しすぎる生活
  • 刺激の強い食べ物や飲み物
  • 気づかないうちのストレス
があることが多いということです。
本来、今の時期は少しペースを落とす必要があるのかもしれませんが、多くの方が無理を続けているように感じます。
 

食事の提案

  • 野菜を中心に、食物繊維を増やす
  • 消化しやすいタンパク質(豆類など)を取り入れる
  • 調理が難しい場合は、オーガニックの調理済み豆も活用する

https://store.edenfoods.com/search.php?search_query=beans

  • リラックスを促す野菜
    (白菜、青梗菜、かぼちゃ)
  • ハーブティー
    (レモンバーム、ネトル、ヨモギなど)

そして:

  • 休むこと
  • ゆるやかな運動
  • マッサージや鍼
  • 昼寝も大切です

私自身の経験

抗がん剤治療後、骨密度のための薬を服用しましたが、副作用を感じました。
一般的ではないと言われましたが、変更をお願いし、別の薬でも同様に副作用を感じました。
現在は服用をやめ、様子を見ています。
これまでにも薬に対して強く反応した経験があり、体の反応には個人差があることを実感しています。
 

また、母の様子を見ていても、薬が増えるにつれて不調が増えていくことがありましたが、それが副作用だと気づいていないこともありました。


最後に

薬が必要な場合もあります。
 
ただし、
  • どの薬にも副作用があること
  • 数が増えるほど影響も複雑になること
は知っておく必要があります。
自分の体の声を聞くことが、とても大切です。
 

 
必要な方に届きますように。
 
「聞く」だけでなく、「受け取る」準備ができている方へ。
 
心を込めて、
Sanae❤️

刺し子の修繕(ビジブルメンディング)

生きてきた中で、ひとつの確かな学びがあった。
 
それは、慈しみ、そして大切に生きるということ。
考えた末にたどり着いたものではなく、
やさしさと共に生きてこそ、わかるもの。
 
40年以上にわたり、私はこのあり方を人と分かち合ってきた。
最初は食 – マクロビオティックを通して、
そして今は手しごと – 刺し子を通して。
 
刺し子に出会う前、私は長い間、マクロビオティック料理を教え、
マクロビオティック・カウンセラーとして人の暮らしに寄り添ってきた。

その仕事が好きで、他のことを教えるようになるとは思ってもいなかった。
けれど、刺し子を教える機会をいただき、静かに何かが変わり始めた。
それは静かに、だけど確かに、暮らしの中に入り込んできた。
 
昨年は、200名を超える方々に刺し子のワークショップで教えることができた。現在はJACCCWildfiber StudioTortoiseなどの会場で、月に2〜4回、継続して刺し子を教えている。
新しい経験として始まった刺し子は、いつの間にか、私の生活に欠かせない存在になっていた。
 
 
 
昨年最後の刺し子ビギナーズ・ワークショップのみなさんと
 
刺し子の魅力は、そのシンプルさ。
基本は並縫い。技術や経験に関係なく、誰でも始めることができる。
 
けれど刺し子は、ただの装飾ではない。
布を補強し、保温性を高め、長く使うための知恵だった。

そこに込められた文様は、五穀豊穣、魔除け、商売繁盛といった、人々の願いや祈りそのものでもある。
同じ動作を繰り返す刺し子の時間は、私の暮らしのリズムによく馴染む。

一針一針が、心を静かに整えてくれる。
完成を急がず、ただ今ここにいることを教えてくれる。
 
私が刺し子を愛してやまないもう一つの理由は、「繕い」にある。
破れたもの、弱くなったものを、直し、補強し、再び使える状態へと戻すこと。
 
両親からは、物を大切に扱い、無駄にしないことを教わった。
日本には「もったいない」という言葉がある。
それは単に節約するという意味ではなく、物そのものに対する敬意と、無駄にしてしまうことへの静かな痛みを含んだ言葉だ。
 
その影響もあってか、私は古い服や綿のシーツ、本、書道用の紙などを、手放さずに取っておくタイプだ。
そこには、それぞれの時間が染み込んでいる。
 
16歳の頃に着ていたTシャツを、今も私は大切にしてる。
そのTシャツには、10代だった私の記憶が残ってる。
袖を通すたびに、あの頃が浮かんでくる。
 
刺し子の繕い靴下とジーンズ

 
 
 
 
 
刺し子の修繕は、ビジブルメンディングと呼ばれていて、繕った跡を隠さない。
むしろ、手をかけたことそのものを、美しさとして表に現す。

服や寝具、さまざまな布たちを、修復し、補強し、これからも共に生きていくための手しごとだ。
 
毎年、膨大な量の衣類が作られ、同時に多くの服が捨てられている。
ほんの数回しか着られないまま手放される服も少なくない。
その循環は、「大切にする」という感覚から、あまりにも遠く感じられる。
 
繕いは、とても静かな行為。
けれど確かに、廃棄を減らし、資源を守り、消費の速度を緩めてくれる。

何よりも、今あるものに目を向ける時間を与えてくれる。
私は、ほんの少しでも、持続可能な暮らしを支えたい。

自分の服を繕い、そして、その方法を誰かに伝えることで。
私たちが選んで残し、着続け、愛し、繕う服には、それぞれの物語が宿っている。
繕うことで、その物語は終わるのではなく、新しいチャピターが始まる。

JACCC 刺し子修繕ワークショップ

1月24日/3月21日/5月23日/7月25日/9月26日/11月21日
 
あなたの服にも、新しい命を与えるところから始めてみませんか。
静かに、そして確かに、無駄を減らしながら。
 
 
愛を込めて,
Sanae❤️

初日の入りから始まった一年

明けましておめでとうございます。
今年もあなたにとって良い1年となりますように。
 
日本では元旦は「年神様」をお迎えし家族や親戚友達と集まりみんなでお祝いする初日。
氏神様やその年の恵方にあたる方角の神社やお寺にお参りし、今年一年の無事と平安をお祈りします。
 
私はアメリカに住んでいるので、神社やお寺に行く代わりに毎年、元旦は初日出を見にサンタモニカの山に行って祈ることがうちの恒例行事。
 
今年は雨がたくさん降っていたので、ずっと寝ないで天気予報を聞きながら小雨になったら行けるように待機していましたが残念なことにあんまり雨が降り続けていて、山はきっと雨で地面がゆるんでいて危険な状態かもなので行く事を諦めた。                      もう30年くらいしているこの初日の出に行けなくなって、新年の出足を挫かれたようで、気持ちに穴が空いてしまった。
 
ぼんやり、テレビをつけたらローカルニュースでこの雨で昨年の火事で家を無くした人たちとその地域の人たちのひどい土砂崩れなどを中継、そして日本のニュースでは2年前の元旦に日本の石川県能登半島で最大震度7、マグニチュード7.6の地震が発生。死者は698人、今も2人の行方が分かっていないというのを見た。                               新年からこういった災害がある時、どうやってそこからみなさんは前進していくのでしょう?
この石川県能登半島、被災地が迎える“鎮魂の元日”を見て、私は初日の出が見に行けなくなって憂鬱になってしまっていた自分はなんと愚か、こうして健康で冬の寒さも防げる家もあって大好きな夫、動物家族がいて暖かいお雑煮も食べられるお正月を迎えている。
 
今、あるこの命を尊く敬いそして今できる事をこれからもして行こうとまた強く感じた。
昨年の終わりに書いたブログ、「2025年のハイライト」に書いたが、今日はこうしていても明日はどうなるかわからないののが事実なのだから。
 
 
初めて刺繍をしたいという友人が元旦に来てくれたので、気持ちをあらためて一緒に新年のお雑煮とエリックの美味しいフラックス、ヘンプ、チアシードのワッフルを食べながら新年のお祝いをした。その後、刺繍のブランケット刺しを友人に実演して、彼女は初めての刺繍を始めた。彼女が持って来た1964年に出版された100種類の刺繍本を見せてもらった。
 
 
 
その後、私は刺し子のワークショップ用のハサミ入れを空き缶を利用してハサミのプリント柄布でチクチク手縫い。
 
 
出来上がった頃には憂鬱な気持ちは消えて、友人が帰った後エリックと今年の旅行計画の話をした。今年はちょっと遠出をしようと計画中。楽しみ!
そうしているうちに雨が止んで太陽が見えて来たので初日の入りを見に行くことに。
 
 
 
たくさんの雲たちがドラマチックな空のキャンパスを彩っていた。初日の入りまでの1時間ほどのあいだ、静かに周りを見てみたら。
たくさんの人たちがビーチに初日の入りを見に来ていた。泳いでいる人たち、洋服のまま腰のところまで海に入っていた子どもたちもいた。カモメも浜千鳥も幸せそうだった。
 
 
 
私は昨年の9月からアクアヨガを始めたので、ジョークぽく、「アクアヨガを今年1年続けて足腰鍛えて来年のお正月は私もこの海で泳げるかも。」と言ったら、エリックは「今、泳げばいいんじゃないか。」と本当のジョークを言った。                          以前の私ならそんな事を言われたら、そうね、じゃーやってやるわなんて無気になって無茶な事をしていたはず。でももう無茶はしない。今年はこうして見てゆっくり計画していつか実現させる。                           そんなふうに自然に思えた自分が好き。
 
そしてエリックに「今日は来年に泳ぐゴールを立てたのよ。」と微笑んで言った。
 
 
 
そうこうしているうちに太陽は着実に雲から顔を出して日の入りを力強く見せてくれた。          初日の出を見せられなかった分もというくらい輝いた、素晴らしい光だった。
 
太陽さんに敬礼!
 
太陽さんを尊敬!
 
 
ありがとう!
この感謝の気持ちしかなかった。
そうありがとう!ありがとう!ありがとう!
今年も宜しくお願いします。
 
Love,
Sanae ❤️

2025年のハイライト

2025年が終わろうとしている今。

ロサンゼルスでの山火事で幕を開け、世界中が数々の困難に見舞われた一年を振り返ってみた。

深い不安に包まれた時期もあり、その頃、「山火事後に自分の気持ちをシェアー」というタイトルのブログ記事を書き、自分が感じていることを言葉に。

不安は恐怖を生み、しばしば私たちの内なる暗い側面を露呈させる。

クリスマス後、私たちはノースフォーク図書館で開かれた小さなジャズの集まりに招待され、エルバという名の19歳の歌手兼トランペット奏者が、ニーナ・シモンの曲を演奏したのに感動。歌詞のある部分が私の心に深く残った。

「だから愚かなプライドは捨てなさい、人生は悲しみに暮れるには短すぎる。

あなたは今日ここにいても、明日にはもういないかもしれない。

どうせなら、欲しいものを手に入れた方がいい。」

私は10年以上、自分の気持ちや人生で起きたことをブログに書き続けてきた。
2025年の終わりにあたり、いまは少し立ち止まって振り返る時間を感じた。
これからも変わらず、ありのままを書き続けていこうと思っている。

いま私はここにいる。でも、明日もここにいるとは限らない。

それが事実。
だからこそ、ここにいるあいだは「感じたことを、そのまま書く」。

世界ではたくさんの出来事が起き、いまも続いている。
戦争、銃による暴力(特にアメリカで)、自然災害……胸が痛くなることばかり。

そんな中で、私は「自分にできること」に意識を向けて生きるようにしている。

困難な状況に直面すると、私は一度立ち止まり、自分をリセットすることでなんとか生きて来たようだ。
途中からまた歩き出すこともあれば、最初からやり直すこともある。
その時点で持っている力を使って、できることをする。それだけ。

ここからは、思いついた順に、今年のハイライトを書いていく。

健康で、大きな事故なく過ごせたこと

私にとって、健康は生きるためのいちばんの土台。
卵巣癌とリンパ腫、二度の癌を経験し、さらに生死をさまよう交通事故による心身の後遺症も抱えてきた。
その中で、「Sanae」をどうケアするかをたくさん学んできた。

身体の健康も大切だけれど、私の場合は、心と感情の健康がとても重要。
それに気づき、日常の行動、心の動きに気づくのに長い時間がかかった。

頭に霧がかかったような、落ち込んで動けなくなる感覚になることがある。
そういうときの私は、決して幸せではない。
まずは自分自身と対話して、何が起きているのかを感じ取る。
必要なときは、Ericにも正直に気持ちを伝える。そうすることで、思考が必要以上に暗い方向へ行くのを防げられてる。

ベストフレンド、エリックと犬家族

友人たちとも気持ちを共有しようとするけれど、感情を言葉にすることに慣れていない人も多く、なかなか難しいと感じることもある。

本当のコミュニケーションは、感情を言葉にすることだけではない。
手紙やカード、贈り物、そして健全な境界線を持つことも、大切な表現のひとつ。

また、動物たちと一緒に過ごしたり、自然の中で時間を過ごしたりすることも大切。ネコちゃんたちを抱きしめたり、犬たちと一緒にハイキングに行ったりするのが大好き!

身体を動かし、筋力を取り戻すこと

健康のために、これまでとは違う形で身体を動かすことを意識し始めた。
筋肉をつけること、そして家の外へ出ること。

2年前、近所の犬に襲われて左膝を痛めて以来、ヨガはほとんどできていない。
その代わり、Virginia Parkの屋外で行われる気功クラスはとても合っていた。
家から2ブロック歩いて行き、人と出会えるのも心地いい。
太極拳も6週間試したけれど、左膝の痛みが強くなってしまった。

気功だけでなく、膝そのものを改善したいと思うようになった。
以前、怪我をしたときに理学療法が助けになったことを思い出し、ようやくかかりつけ医を訪ねた。
2年前の犬の事件のときは緊急外来しか行っておらず、十分なケアを受けられていなかった。
膝は骨、軟骨、靭帯、腱、筋肉が複雑に関わる場所。医師もそれに同意し、理学療法を勧めてくれた。

UCLA病院で約8か月、隔週で理学療法に通い、「少なくても、こまめに動かす」ことの大切さを学んだ。
毎回「転倒や怪我はなかった?」と聞かれ、その質問が胸に残った。
70歳になった現在、転ばず、怪我をしないことがどれほど大切かを実感している。

70歳で転んで股関節の手術を受け、歩けなくなっていった母のことも思い出す。

2017年のリンパ腫と抗がん剤治療で、筋肉も骨も大きく失った。
ビタミンDなどのサプリメント、日々の運動を続け、骨粗しょう症を避ける努力をしている。

骨の専門医に行くまでに3年かかったけれど、検査を受け、自分の骨の状態を知ることができた。
軽いウエイトトレーニングを勧められたものの、ウエイトトレーニングはあまり好きじゃないし、スポーツジムに行くのもみんなの体臭が苦手で、していなかった。

時間はかかったけれど、やっとAqua Yogaに出会えて膝に負担をかけずに筋力をつけられる事がわかった。  私にとって最良の方法だ。
あきらめずに探し続けて、本当によかったと思っている。

また教えることができた一年

健康でいられたおかげで、1年間、毎月2〜4回のペースで教えることができた。
また教える場に戻れたことに、心から感謝。

来年は、刺し子のワークショップに加え、繕いの新しいクラス(JACCCーJapanese American Cultural Community Center)、マクロビオティックのクラスも予定。
南カリフォルニア・ウィーバーズ・ギルドでの2日間ワークショップにも招かれている。

マクロビオティックは料理だけではなく、食、動き、心のあり方、環境との関係を含む生き方そのもの。
刺し子のワークショップでは、そうした意識を自然に伝えてきたつもりだ。
最近、五行とマクロビオティック料理を教えてほしいという声もあり、また新しい機会が訪れそう。

愛犬Lumiとの別れ

Lumiが最後の瞬間まで、自分らしく生きられるよう寄り添えたことに、心から感謝している。


15年半、一緒に過ごせたことは大きな祝福。
いまも毎朝キャンドルを灯し、彼女の存在を感じている。

ルミのブログ

“Tortoise Pace” collage

「Tortoise Pace」のコラージュ

サンタモニカ・エメリタス・ギャラリーへの出展は3回目。
キュレーターのJesse Bensonが、私の作品を最初の壁に私の作品だけを掛けるよう選んでくれた。
それを初めて見た瞬間、涙が出そうになった。

Lumiと一緒に毎朝した散歩の途中集めた釘やネジなど、カユコス海岸で拾った海藻、他は切手や写真、水彩や色鉛筆で作成。
雨の中でも多くの人が来てくれたことに、感謝しかない。

アートクラスの先生キャサリンと

手作りのホリデーギフト

いつからか、手作りの贈り物が我が家の習慣になった。
味噌、梅干し、梅ジャム、エルダーベリーティー、柚子胡椒。
今年は葡萄ジャムと柚子ジャムも加わった。
刺し子の贈り物も少し。

犬の飼い主との和解

2年前、私の愛犬ナルと私は近所の犬に襲われました。当時、私はその犬の飼い主とどうやって、あるいはそもそも和解できるのかさえ分かりませんでした。

5年前にも、ナルは同じ犬に襲われていました。彼女はひどく怯え、2マイル近くも走り回った末にようやく保護されました。怪我を負い、重度の心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患い、数年間は他の犬に対して過剰に反応するようになってしまいました。辛い時期でしたが、ナルは少しずつ回復していきました。

そして2年前、同じ犬が再び襲ってきたのです。今度は私がナルと一緒にいて、怪我を負いました。私たち二人は、恐怖心や精神的なトラウマを和らげるためにバッチフラワーレメディを服用しました。

最終的に、私はその犬の飼い主に連絡を取りました。奥さんは親切で思いやりのある方でしたが、ご主人はそうではありませんでした。彼は最初のアッタクした時に一度話をしたけど、2回目の電話から私の電話に一切返信がなくって今回、その時の事も否定したので、訴訟も考えましたが、あまりにもストレスが大きいだろうと思い、断念しました。

奥さんはナルにカードとプレゼントを送ってくれて、後日、私の医療費の一部を支払ってくれました。その後、私たちは近所のカフェでお茶を飲みながら話をしたのですが、彼女は離婚手続き中で、これ以上経済的な援助はできないと話してくれました。

私は、自分にとって本当に必要な治療法を決めて、膝のリハビリに専念することにしたので、私が車の運転をしないので、彼女にリハビリに連れて行ってもらうようお願いし、彼女は快く引き受けてくれました。

私たちを襲った犬はその後亡くなりました。犬のことだけでなく、結婚生活、離婚、そして自身の様々な喪失など、本当に多くの苦難を経験してきた、この奥さんに深い気持ちを感じました。

彼女はできる限りのことをしてくれたのだから、これで終わりにして、手作りのホリデーギフトを彼女に贈りました。彼女の幸せを祈り、来年が彼女にとって穏やかな一年になることを願いました。

この2年前の犬の事件は、長い時間をかけて向き合うことになりました。

でも怒りではなく、回復を選び、相手の事情も受け止め、完璧ではなくても、できる最善を選べたと思って心は穏やか。

本当に大切なこと

お金は便利さをもたらしてくれるとは思いますが、真の幸福をもたらすものではないと私は考えています。富だけが喜びを生み出すという例を、私はこれまで見たことがありません。この困難な状況に思いやりと配慮をもって対処した自分の選択に、私は心から満足しています。

2025年は、私にとって実りの多い一年だった。

これからも種を蒔き続け、それらが成長し花を咲かせ、そして未来のために新たな種を収穫していきたいと思っています。

クリスマスの翌日雨上がりのバス湖

今年も支えてくれて、ありがとう。
健やかで、穏やかな新年を迎えられますように。

( ̄∀ ̄)❤️
Sanae

ノースフォークのサンクスギビング2025年

ブログを書くの久しぶり。
最後にブログを書いたのはいつか見たら、8月だとわかってビックリ。
 
2025年は充実した一年だった。
 
 
思ってもいなかった刺し子のワークショップを1年間通して毎月2〜4回教え、昨年から通い始めたバージニアパークでの気功教室に通い続け、春にはUCLA病院で左膝のリハビリに行くことにして、9月からはサンタモニカカレッジ・エメリタスでアクアヨガを始めた。
ステージ4の癌から8年、癌が戻ってくる気配はない。気をつけて少しずつ体力をつける努力をしはじめた。そして、時間を見つけては刺し子と手縫いの針仕事と絵画に励むひととき。
なので執筆活動はしばらくお預けだった。
 
もう新年まであと10日。
書きたいことはたくさんあるけど、まずは2025年のサンクスギビングについて書きたい。
 
この20年間、サンクスギビングをカリフォルニア州ノースフォークで過ごしてきた。ノースフォークはシエラネバダ山脈にある小さな山間の町で、ヨセミテ国立公園の南入口から約30マイル。静かで、落ち着いた森林。都会の喧騒とは違い、時間がゆっくりと流れている。
 
私が初めてノースフォークを訪れたのは20年前、10日間のヴィパッサナー瞑想合宿に参加した時。瞑想コースを終えた後、エリックが迎えに来てくれて、なぜか、ノースフォークは私たちにとって心に残る聖域となり、リフレッシュしたいときに戻ってくる大切な場所。訪れるたびに、深呼吸をして息をはいたような安らぎを得ている。
 
私たちの猫たちも、ノースフォークが大好き!                                      
                                                                                                    
 
サンクスギビングにノースフォークに行く時、いつもサンクスギビングの朝早くにサンタモニカを出発。高速がけっこう空いていて空気も穏やかなドライブ。以前何度かサンクスギビング前日の夜に出発したら、祝日の渋滞で時間がとってもかかり、到着した頃にはすっかり疲れてしまって台無し。それで、サンクスギビングの朝に出発するのが一番良いということに気づいてそれを継続。
 
今年はテホン・ランチを通過したあたりから、道路が濃い白い霧の中に消えていくように見えた。一瞬、煙のように見えましたが、すぐに全く別のものだとわかった。その深く白い霧の静寂の中を車で走っていくのは非現実的な感覚だった。まるで境界線を越えた、別世界に入り込んだような、もしかしたら天国の門はあんな風に見えるのかもしれない。
 
 
 
 
 
たいてい、エリックと二人きりでサンクスギビング静かにお祝い。時々、友人を招き、エリックの手料理を振る舞って素晴らしいノースフォークをシェアーしてきました。
今年は、20年ほど前から知り合いの友人が、息子さんと甥の方、そして愛犬と一緒にきてくれたのは嬉しかった。
初めて彼らに会った時、彼らが山が好きだと知って、「いつかノースフォークに遊びに来てね」と言って来てもらえるのを願ったもがついこの前のよう。
 
ずいぶん時間がかかったけど、サンクスギビングの食卓で、「何かを願うと、たとえ時間がかかっても叶う力」と来てくれた喜びを伝えた。
 
願いを心からすると叶うという大切さ、あらためて自分の心に留めておいた。
 
エリックがサンクスギビングの週末毎日、美味しい感謝祭料理やその他の料理を作ってくれてみんなで楽しんだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
近くのスキー場のチャイナピークにはまだ雪があまり積もっていなかったので、スノーボードやスキーは諦めて、代わりに別の方法で日々をみんなで楽しんだ。
犬たちと一緒にバスレイクとマンザニータレイクへハイキング。
 
 
 
 
 
 

レディガー湖畔のパノラマビューを見にドライブ。
 
 
 
 

キースとメリーゲールのお家で柿取り。
 
 
 
 
 
 
キャスケデル滝に行って、その後は野生のローズヒップ摘み。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ノースフォークの山荘で過ごしたサンクスギビング。
長い付き合っている友人との、長い時間をかけた願い、静かなひととき、そして深い感謝の素晴らしい思い出、最後にみんなで写真。
 
 
サンタモニカへ帰る途中クロービスの中野さんちの大きな柚子を取りにいった。もう柚子胡椒を作る事を考えてた。
柚子胡椒のレシピはこちら
 
 
素晴らしいサンクスギビング!
 
またサンクスギビングをこうして健康で迎えられたこと、友達、家族に、心から感謝いっぱい!
 
愛を込めて, 
Sanae ❤️