今年の春、日本に行った旅行日記の続きを書こうと、ずっと3ヶ月くらい思っていても、書くリズムがなくなっていた。
集中してなかなか書く気力が戻らないまま9月も半ば。
今朝早く、雨が少し降り始め頃、
微かな雨音を聴きながら空気の湿り気を感じていた。
いつもより湿気が多くって、日本に住んでいた頃を思い出した。
ベッドの上で寝付かれない重い気持ちで寝返りを何回かして、起き上がって雨が降るのを眺めていたら、自分のエモーションが押し寄せてくるのを感じた。その気持ちを拒まずに自分の気持ちに従うことにした。
空はミルク色がかった藍色、夜明け直前に一瞬濃い紫色に変わり、見逃してしまいそう。
この一瞬は鳥がモーニングソングを歌う前、そして全ての音が止まる。
気をつけていないと見過ごす瞬間。
この夜明け前の色と静寂の瞬間、普段気づけない事に気づく。
そんな瞬間が好き。
あんまり何にもできていない自分でも大丈夫って気がする。
そんなわけでやっと書く気力が少し湧いて、
「日本2023年春日記 6日目 京都」。
(写真の整理に時間がかかってもう10月に入りましたが、写真を見ながら読んで楽しんでいただければ幸いです。)
京都は日本の文化の中心地として古くから日本人だけでなく外国人にも人気の高い場所。
京都を訪れて印象に残っているのは11歳の小学校の修学旅行。宿題として写真とイラスト日記を書かなければならなかったので、今でも鮮明に覚えてる。
古今東西の文化や建物が見事に融合し、魅力的な都を形成してる。
京都の人々は柔らかくゆっくりとした話し方で、食べ物の味はほとんどの日本料理よりも薄味で色も濃くない。京都には1600の寺院と400以上の神社があると言われている。 これで京都に来るのは7回目。
心がウキウキしていたようで夜明けに目を覚ました。
宿泊していたホテルグランヴィア京都のお部屋から外を見たら、
盆地に位置している京都は日の出が見えなかったけど、その日がいい日になる事を象徴しておるかのように気持ちを高めてくれた京都駅JRと山景色。
その日の朝は、8年ぶりで会う眞利枝ちゃんとの約束でホテルグランヴィア京都ロビーで待ち合わせ。
8年前、広島からわざわざ私たちに会いに来てくれて一緒に1泊二日を京都で過ごした、楽しかった時を待っている間に思い浮かべてるとニコニコ顔の眞利枝ちゃんがやって来た。
眞利枝ちゃんは一緒にクシインスティチュートに行ってマクロビオティックのカウンセラーになる勉強をした同志。広島で以前クラスを教えさせてもらえたのも眞利枝ちゃんのお陰。
この日、眞利枝ちゃんは天龍寺を訪れることを選んでくれました。 天龍寺は 京都の嵐山地区で最も重要な寺院。京都の格式の高い禅寺である京都五山の一つ。
この前一緒に京都に来たとき、私はまだあまり歩けなかったのでずっとタクシーを使ったけど、今回は電車に乗る自信があったので、ホテルのある京都駅から電車に乗ることにした。ホテルから嵐山までの所要時間と料金を調べてみると、タクシー: 渋滞がなければ 15 分 / 30 ドル、電車の場合: 35 分 / 2 ドル。
駅でトワイライトエクスプレストレイン「みずき」を見られて最高。エリックと私はいつかトワイライトエクスプレストレインに乗りたいと思っているので、とても興奮しちゃった。エリック、眞利枝ちゃんと楽しい会話をして、たくさん笑った。
JR山陰本線で嵯峨嵐山駅に到着し、天龍寺まで歩く事にして、どっちに方向に行くか、わからなかったけど、他の人たちについて行ったら天龍寺に到着。途中には小さなお店がたくさんあったので、気を散らさないようにするのは大変だったけど、まずは目的地に向かって歩けて良かった。
まず天龍寺に着いてから新しい御朱印帳を買う事にした。
母が生前の頃、母とお寺や神社によく行って集めていた御朱印。
母が亡くなってどこに行ってしまったか見つからないので新しくスタート。
天龍寺は約700年前の夢窓国師作庭当時の面影をとどめている、日本最初の史跡・特別名勝指定だそう。なので初めは曹源池庭園(そうげんちていえん)をまず見た。
今回は桜はもう散って、芍薬、藤の時期で美しさを満開。
春は枝垂桜・夏は新緑・秋は紅葉・冬は雪と、いつ訪れても美しい景観をお楽しめる。
庭園の後は有名な竹林道。
人大勢の中、竹林のもつ力に強く感動。
たくさん歩いた後は、天龍寺の中にある精進料理店「篩月(しげつ)」でお昼ご飯。
精進料理は鎌倉時代・禅宗の教えとともに中国から伝えられた料理。
精進料理
それは禅宗の修行の一つ(食べること)の精神と自然の調和から生まれる心の自由を味わうために完成された調理法であり、厳選された新鮮な四季折々の素材を心を込めて整えることから始まり動物性の素材を一切使用せず野菜・山菜・野草・海草類を主にした素材で健康に優れた料理法といえます。とっても美味しくって京都らしい薄味の食べやすいお料理は最高だった。
腹ごしらえをした後は、法堂の天井に描かれた巨大な雲龍図を見に行った。天龍寺開山夢窓国師650年遠諱(おんき)記念事業として、日本画家加山又造画伯によって描かれたそうで、360度どの角度から見ても睨まれているように見えるとエリックがまず気がついて教えてくれたので見てみると本当にすごいどこに行っても睨まれているようだった。説明書を読むと雲龍図はどこの位置からも睨まれるので「八方睨みの龍」とよばれていると書いてあった。
でも撮影は出来なかったので眞利枝ちゃんが買ってくれた雲龍図手拭いでその雰囲気を感じてもらえるかな?
天龍寺を後に嵐山の「渡月橋」を歩いて行くとたくさんお土産屋さんがあった。
京都らしい素敵なデザインの御朱印帳入れもゲット。
たくさん味見して、エリックが湯葉のソフトアイスクリームを食べて、私と眞利枝ちゃんは焼きたての栗をホクホクさせて黒豆のコーヒーを飲みながら一緒に食べて楽しくブラブラ。
京都では、伝統的な日本の着物を着ている人たちが見についた。
「渡月橋」を渡る時にとってもかわいいレースの着物を着たガルがいたのでエリックと一緒に写真を撮った。
着物レンタルがいろんな所にあって、振り付けも昔風ではなくってフリフリの可愛い感じ、高い正絹の着物ではなく、化繊・ポリエステル・アクリル繊維の着物を着て観光をしている若者が多く、それもいいなと思った。日本の昔からの文化をこんな風に伝えていくのもありなんだね。
帰り道は、うちのワンコとニャンコたちの面倒を見てくれている友達と近所の人にお土産を買っていると、可愛いオレンジ色の水玉模様のポシェットをエリックが見つけて私に使って欲しいというのでちょっと可愛いすぎるかと思ったけど彼の好意を受け入れて買ってもらった。
嵐山の後はホテルに戻って休憩。
夕食は京都料理を3人で食べに行って楽しく、次の日の京都体験の話に花が咲いた。
京都の続きはまた。。。
Love, Sanae❤️