サンタモニカ(南カリフォルニア)はアルバート·ハモンド1972年のヒット·ソング”カリフォルニアの青い空”(英語のタイトルの訳は’南カリフォルニアには雨が降らない’であるが。。。)「Albert Hammond – It Never Rains In Southern California 」という題名の歌があるくらいあまり雨が降らない事で知られているけどその歌詞をよく聴くと’降る時はどしゃ降りだ’と歌っていた。

うちのお庭の雨に濡れた多肉植物花
その歌の通り、ここサンタモニカは冬にたくさ雨が降る年がある。
今冬はその冬らしく12月になってよく雨が降って大晦日も1日中降ってた。
初日の出を見にいくようになって30年。こんな風にずっと雨が降っていた大晦日は初めて、恒例の初日の出を見に行く事もできないかもと気にかけていたが雨は早朝にやみ、5時に起きて外に行くと大好きなペトリコールの香が漂っていた。
真っ暗な空が徐々にインディゴブルーに染まっていく中、山道を歩いてゆっくり吐く息が白い煙のように外空気と一体化して消えた。
赤橙色の光が地平線をあっという間に染めていった。
この光に見入って息をしていないことに気づき、光とともに「生きている」瞬間にフォーカス。こんな風に自分が生きているのを感じるのが好き。意識は努力なしに存在し、ゆっくり自然な呼吸が私の心に入った。
ふっと気がつくといくつかの雲が空にいた。
私の気がかりな気持ちを打ち消すかのように山にかかった太雲上を光橙色に照らし小波線上で光の金糸を見せた太陽。
それから手光と足光を見せ始め、雨降りが続いてずっと顔を見せてくれてなかった太陽は顔を見せるのにを恥ずかしがっているように例年より時間がかかっていたかのように思えた。
やっと昇ってきた太陽は確実にゆっくり優しく雄大に今まで見たことのないような喜びの光と一緒だった。
声も出せないでいつも撮るビデオも忘れて見惚れてた私。
そこにはただ感謝だけ。
ありがとう、ありがとう、ありがとうと念仏するように繰り返し呟いた。
太陽は全身が昇りきった後、久しぶりに私たちに会えた喜びに震えていたように見えた。
光は強く強くなってグングン昇って行った。
空一面が光とつながった。
帰宅してお正月のお雑煮を食べながら初日の出の写真を見てあらためて感動。
こうして元気で初日の出が見られる有り難さ。
元旦だけでも早朝に起きて山に登って正式に太陽に”ありがとう!”と心から伝えられる。
新年の日の出を見るのは、私個人的には太陽が魂とつながっている気がする。
午後からまた小雨が降り出して太陽はお別れするのを躊躇っていたけど、必ずまた会えるのを約束してくれた。
そうまた会える!
その時まで曇りと雨とも仲良くなる練習をするって誓った。
(天気予報は少なくとも2日間雨がずっと降るって、、、)
Love,
Sanae❤️