母は、人生の後半20年くらい、ビワの葉チンキ(エキス)を作っていた。
私が覚えている母は若い頃から免疫力が弱く、朝起きて朝食を作ることができませんでした。何年も体重が増えず、よく眠ることができてなかった母。
全身に痛みがあり、ドクターからの処方薬を多量に母は服用していたため、自分の健康状態を改善するために何ができないかいつも探していたのかも。
母は自分の友人、近所の人や地元のニュースから勧められたことをたくさん試しましたが、何も役に立っていなかった。
たとえば、プルーンを食べる、ノニジュースを飲む、体重を増やすためには肉をもっと食べる、鶏肉だけにする、高価な電気毛布、あるグループを崇拝して、そこで売っていた白い陶器を多額のお金で買って拝むと健康になるとか。
すでにマクロビオティックを実践していた私は、それが彼女の健康に効果がないことはわかっていたけど、海外で離れて暮らしていた私はいつも話を聞いてあげていた。日本に帰国した時には心のこもったマクロビオティック料理を母に作ってあげた。そうしていたら母の健康状態が良くなってきたので、週に数回マクロビオティック料理を作ってくれる人を見つけたところ、母の考え方が前向きになってやたらいろんな事を試すのをやめた。
ある日、ビワの葉の温灸とビワの葉のチンキ(エキス)のおかげで痛みが楽になって、よく眠れるようになったと母から電話があった。
それから少しして母は友達からビワの葉をもらい、ビワの葉チンキを自分で作り始めたと言うのです。
チンキ剤を作るために、母は葉と枝を分け、葉っぱを洗ってきれいにし、切って、焼酎の入ったガラス瓶に漬け込まむことになりました。
母にとって大仕事だったのに、作りあげるのを決意して疲れても、びわの葉の香りがとても心地良いよって言ってた。その後、送ってくれた写真二母は活気があって感動した。
その後、母は家の庭にビワの木も植えました。
母はアメリカにもビワの木があるなら私にも植えるよう勧めてくれた。幸いなことに、私がその頃引っ越した(現在も住んでいる)家の隣の家に大きなビワの木があり、私はそこからビワの苗木を譲り受け、30年前に庭に植えられる事になった。
母はビワの葉チンキのボトルを何本も作って、ビワの葉チンキを私にもよく送ってくれてので、私は自分と、夫、動物の家族、友人、クライエントさんためにいつも使用し始めた。
私の植えたビワの木が十分に大きくなってからは私も自分でビワのチンキ(エキス)作り始めるようになった。
チンキ作りは母が私にくれた贈り物。母がくれたその贈り物をできるだけ多くの人に伝えたい。現在はたくさん種類の違うチンキも作って重宝している。
このワークショップを始めると決まってから、祖母が私が3 歳くらいのとき三重の山に連れて行き、野生のキノコや薬用植物を採りに行った事を思い出した。祖母はヒーラーだった。なぜ私が自然の力や癒しの仕事にこんなに惹かれるのか、やっとわかったようだ。
私が真実捧げる人生とは、自分の体、魂、精神を自然の偉大な力を尊重して学び癒しに繋げる、また他の人たちと動物家族をも癒される助けをする事。
日本のチンキ作りワークショップを教えるチャンスをJACCCの大崎恵美さんのお陰で達成できたことを心より感謝しています。
ワークショップの詳細は次のとおりです。
日本のビワの葉と香り豊かな松の葉を使った植物性チンキ剤の作り方を学ぶ、ハンズオンで実際に手作りしていただけるチンキワークショップにぜひご参加ください。独特の香りを体験し、肌にやさしく試す方法を学び、ご自分で作ったチンキ剤をお持ち帰りしていただけます。作った植物チンキ剤の数多くの効能と伝統的な使用法を知ると同時に、お庭で育てられるハーブを使ってチンキ剤を作る知識も得られます。
日程: 2024年10月27日(日)
時間:午前10時半 から午後12時
場所: 日米文化会館 Toshizo Watanabe Culinary Cultural Center
リトル東京 244 S. San Pedro Street, Los Angeles, CA 90012
料金: Free with RSVP (donations encouraged)
Japanese Botanical Tincture-Making Workshop